デトロイト兄弟メンバーによる『Dirty Money』談義(前編)
デトロイト兄弟のメンバーが、アルバム『Dirty Money』を振り返り、
曲ごとに想い出やエピソードを語る宴が催されました。

A…Detroit Akutsu
J…Detoirt Johnson
M…Detroit Master
H…Detroit Hatakeyama(後半より参加)

Dirty Money (women) & (men) [music:Detroit Akutsu]
A:『Dirty Money』はねぇ、確か「ギブ・ミー・ヴァイタミン・ツアー」の時にリフだけは出来てて、リハーサルにハタヤンが来れなかった時にセッションしてて。で、串間のサウンドチェックの時に、ハタヤンを驚かせようとして、「あの曲やろうぜ!」って言って演奏してハタヤンだけキョトーン!って。「えっ!?この曲なぁに??」みたいなね。(笑)それが『Dirty Money』になったと。
M:そうそう、そやったわ(笑)
A:で、B面の1曲目の『Dirty Money (men)』は、必然的に派生してできたから。
J:自然発生だね。
A:だから『Dirty Money』の話はこれでオシマイ…
一同(笑)
J:しかもさ、昔から何ら原型を変えてないよね。
M:変えてないね。
A:でも、ライヴでは。。。厳密には1回しかやったことがないんじゃないかなぁ、と思うんだけど。スモーキンブギで初めてライヴやったときに「金に汚い女の話」とか言って。
M:へぇ、そん時やっけ?
J:俺の知ってる限りでは大分でもやってるよ。
A:「Dirty Money Tour」で『Dirty Money』ってやったっけ?
J:やってない(笑)
A:「Dirty Money Tour」なのに『Dirty Money』はやってないんや(笑)
M:やってないんかい(笑)
J:ただ、大分で仮レコーディングをしたじゃない?あの時のライヴで確かやった記憶があるよ。
A:あぁ、やったかも。
M:そやったっけ。
A:Aメロも、Bメロもやったかも。Bメロて(笑)
一同(笑)
A:それで、ライヴ版は「ダーディーマネ〜、未来〜を俺にくれ〜♪」っていうのが間に入って、最後は「これで決まりさ!!」って(笑)
一同(笑)
A:マッチの「ハイティーンブギ」のパターンやね(笑)「ハイティーンブギ」と『Dirty Money』って何にも関係ないんだけど(笑)
一同(笑)
A:何であれが出てきたのか、俺わからんわ(笑)
J:そんなん俺が聞きたいわ(笑)
M:さすが天才や。(爆)
A:リハでたまたま出てきたんだよね?
J:あれはね、確かリハの休憩中にカトちゃん(加藤雅之:ex.マーガレット・ラヴ・ランジェリー)の話をしてて…。
A:あぁ!そうや!「ハイティーンブギ」をカトちゃんに歌わせたらカッコイイよねっていう話をしとったんや(笑)
J:そうそうそう!
一同(爆)
J:その流れでリハでやり始めたんだよ。
A:でもカトちゃんに「ハイティーンブギ」合うと思わない?(爆)
一同(爆)
J:それが割とリハでウケたもんだからライヴでもやり始めたっていう。
A:まぁ、「未来〜を俺にくれ〜♪」って言うたら、客キョト〜ン!としとったけどね。
一同(笑)
A:未来はお前にやるわ〜思たやろな。
一同(爆)

Lock On [words:Satomi & Detroit Akutsu / music:Detroit Akutsu]
A:『Lock On』は割と俺が作ったデモ音源に忠実だよね。前奏からエンディングまでサイズはデモのまんまだし。アレンジもほぼまんまみたいな。細かい個々のパートのアレンジは別として。ストレイキャッツ好きのあくっちゃんとしては、やっぱりロカビリー…っていうかスイングをやってみたくて、ストレイキャッツの「Rumble In Brighton」という曲の、ほぼパロディーみたいな曲(笑)
一同(笑)
A:で、この曲は歌詞があるでしょ?
J:曲が出来て、歌をつけたの?
A:そうそう。曲が先やから。で、野良犬どもと黒猫達の話やんか。これはストレイキャッツっぽい曲だからどうしても猫が出てきちゃったの(笑)
M:なるほどね(笑)
A:で、嫁の元タイガー・サトミと一緒に歌詞を考えて。
M:作詞家先生がね(笑)
A:何かと不思議な言葉が嫁からは出てくるから、でそれをヒントにしつつ。で最終的に「フローズンマルガリータと一緒にメキシコに〜」は俺のフレーズかな。
J:むしろ、サトミちゃんが出したフレーズを知りたいよね。
A:あぁ〜。どやったっけなぁ…。一緒に考えてたから、どっちがどのフレーズっていうのははっきり覚えてないなぁ…。嫁怒るやろなぁ(笑)たぶん「歪むアスファルトに秘密の足跡映し出す」とかは嫁の詩だね。
J:あの、天井がどうのこうのっていうのは?
A:「星空が天井のキャデラック」でしょ?あれは俺(笑)
J:それっぽいわ(笑)
A:あれは、オープンカーのキャデラックの事やから。このフレーズが出てきたときに俺は天才やと思った(笑)
M:出た!(爆)自画自賛だよ(笑)
J:俺は大分で録った仮レコーディングの時の、アクツさんのガラの悪い、巻き舌の歌い方の方が好きだったけどね。
A:あぁ。完成品は滑舌良く歌ってるもんね。「YES!!」って言ってたときね(笑)
J:そうそう!
M:「YES!!」が流行ってたときやったもんね(笑)
A:しかも「ジャガジャジャガジャジャンYES!! ジャガジャジャガジャジャンNO!!」って言ってたもんなぁ(笑)
一同(爆)
A:どっちなんや!みたいな(爆)YES-NOまくらかよ!みたいな(爆)
M:あったねぇ(笑)
A:でもまぁ、最終的には無難に仕上がったんじゃないかなぁ。
J:ドラム以外はね。
A:あ、ドラム録り直したねぇ。そういえばねぇ。
J:2年越しに録り直したんだよ。
A:ズンタンズンタンをズンタッタズンタンにしろって言ったからね。あと、この曲はねぇ、ハタヤンのギターソロに結構苦労した覚えがあるんだけど(笑)
M:ピロリピロリね(笑)
J:ハタケヤマさんのソロのパターンっていうのは、ピロリピロリかピーローリーピーローリーだからね(笑)
M:一緒やん!アレと!(怒)
A:でも、ピロリピロリはブライアン・セッツァーも使ってるフレーズだから間違っちゃいないんだよね。ロカビリーっぽいソロっていうのは難しいじゃない?跳ねてるし。本当は中ちゃん(中シゲヲ:ザ・サーフ・コースターズ)にソロ頼もうかなぁとも思ったのよ。
J:中さんがソロ弾いてたら、また全然違う印象の曲になっていただろうね。
A:まぁね〜。だけど、『DirtyMoney』が1曲目にあるとは言え、あれはジングルだから実質の1曲目はこの『Lock On』なわけだから、ちゃんと4人でやろう!と。チーチッキチーチッキって始まって。普通の人が聞いたら割とキャッチーだし、取っ付きやすい曲なんじゃないかぁと思うんだけど。
J:『Lock On』を聴いたウチのオカンがね「すごく聴きやすい曲だ」って言ってた。
M:オカンが!
J:ウチのオカンはね、エルビス・プレスリーがすごく好きなのよ。
一同「あぁ〜」
J:ウチのオカンが「この曲イイネ」って言ったときに、こういう感じの曲って老若男女問わずして、割と聴きやすいんだなって思った。
M:まぁね。
J:昔からあるリズムじゃん?
M:プレスリー以降はね。
J:そうそうそう。
A:ストレイキャッツが無かったらこの曲は無いからさ。で、そのストレイキャッツは、エルビスから多大なる影響を受けたアーティストなわけだし。
J:ウチのオカンはね、自分の若い頃の話はあんまりしないんだけど、エルビス・プレスリーが死んだときに「私の青春は終わった…」ってつぶやいてしまったらしいよ。
一同「カッコイイ〜!!」(爆)

Deth of Mr. Monster [music:The Makers]
A:『Lock On』が終わると、絶妙なタイミングで、デトロイト・ジョンソンのハイハットが。
M:シーシーシーシーと(笑)
一同(笑)
J:ライヴですっとやってる曲だから、レコーディングでどうっていうのはあんまり無いなぁ。
A:今はもう廃盤になっているデトロイト兄弟のファーストアルバムにも入ってる曲ですわな。ジョンソンとマスターは未参加のアルバムやけど。今のアレンジの方が完全に完成形だよね。
J:CDが出来上がってから廃盤の方の音源を聴いて「昔はこんな曲だったんだぁ」って思ったよ(笑)
A:でも、ジョンソンもマスターもThe Makersのオリジナルを知らないわけで。
M:そうそう。全くね。
A:The Makers好きなの俺だけやし(笑)
一同(笑)
A:元のメロディーがアンニュイでイイ曲だからねぇ。あとはリズムパターンと展開で。The Makersのオリジナルと決定的に違うのは、前奏があることだからね。この曲はず〜っとライヴでやってる曲だからね。
J:でも、リズムパターンに関しては二転三転してるんだよ。俺が入った最初の頃とは違うし。レコーディングの時はスネアにやたらとゴーストを入れてるし(笑)
A:ジョンソンとマスターが加入して、すぐにこの曲はライヴでやり始めてるもんね。ヨーコが居たときから全然やってるし。小慣れた曲っちゃぁ小慣れた曲だし。でも実は、このアルバムこの曲に入れよう!って決めたのは最後の方で、スピードレコーディングだったんだよね。だから割とライヴ感が出てる。
J:俺はアルバムを通してこの曲だけスティックを裏返してるんだよね。
一同「へぇ〜」
A:ジョンソンは過去の音源を今のメンバーで録り直すっていうの、実は反対だったんだよね。
J:そうそう。
A:でも、アレンジが今のデトロイト兄弟に相応しい曲になっちゃったし、何せサントラ盤というコンセプトのアルバムの全体のことを考えたときに曲として相応しくなっちゃった。
J:まぁ、このライアンナップで考えるとそうなったね。でも、デトロイト兄弟バージョンの基礎を作ったのは、やはりニュウタさんであり、イトーさんだと思ってる。で、それをさらにリアレンジした感じ。
M:そやね。
J:でも、前にもアクツさんと言ってたけどさ、The Makersに聴かせてどんな反応かっていうのはちょっと知りたいよね。
A:あぁ、知りたい知りたい!The Makers自体はインストのアルバムって1枚しか出してなくて、今は全然違う音楽やってるし(笑)でも、是非聴いていただきたいね。The Makersの曲って言うとデトロイト兄弟では『Fujiko』もやってるしね。
J:『Fujiko』はスイッチトラウトもやってるしね。デトロイト兄弟の『Fujiko』は、スイッチトラウトがカバーした『Fujiko』のカバーなんじゃない?むしろ(笑)
A:それはまるで、笑福亭鶴瓶のモノマネをしているコージー富田のモノマネしてます、みたいやな(笑)
J:そうそうそう。
一同(笑)

Vimpire [music:Detroit Akutsu]
A:『Vimpire』はこのアルバムの中では割と古い曲やね。2番目に古いか?『赤い月』が一番古いやろ?
J:いや、『Dirty Money』が一番古いから、3番目。
A:あぁ、そっかそっか。一番最初にライヴでやったのは、えーと・・・・・・・吉祥寺プラネットKかな。
J:あぁ、そうだねぇ。
M:よう覚えとるなぁ(笑)
A:2月の14日。バレンタイン。
J:あ、そんな世間様のイベントの時にライヴやったことあったね。
M:ほぅ〜
A:俺が東京フェロモンのライブやった翌年(2004年)のバレンタインだね。で、バレンタインにデトロイト兄弟と東京フェロモンが2年連続でライヴやったもんだから、何故かバレンタインにライヴがあるのが恒例化したと勘違いされたみたいで、翌年に「今年はバレンタインにライヴ無いんですか?」なんて言われたりして
一同(笑)
A:やらんわ!別に恒例化してへんわ!みたいな(笑)
一同(笑)
J:この曲に関しては俺あんまりないなぁ。。。スルッとできたから。細かいところはさておき。
A:これはデモ音源が無くて、スタジオで出来上がった曲だよね。ライヴとして一番完成度が高いのは、サーフコースターズの10周年記念イベントの時だね。
一同「あぁ〜」
A:あの時の『Vimpire』はCDになったバージョンと、サイズから何から全く変わってないし。
M:ほぅ〜
J:俺も確かにあれを基本にしてレコーディングしてるから。
A:で、サーフの10周年のライヴの時って、バーレスクエンジンやらスプロケットやらウチらやら出てて、中ちゃんはホスト役だから全部のバンド観てるわけじゃない?ほんで、ウチらが『Vimpire』やって、デトロイト兄弟の新曲、ちょっとかっこいいなぁって思ったらしいんだよね。
一同(笑)
A:そんで、アルバムのレコーディングの時に、あ、レコーディングしたときは居なかったんだ。中ちゃん。東京の2回目のレコーディングの時に、確認で全部の曲を一通り聴いたときに「この曲、覚えてるよ〜。」って言ってたんだよね。中ちゃんの前では1回しか演奏してないのに。で、大した曲じゃないじゃん?リフもそんなに大それた事はしてないし。でも、中ちゃん的にはヒットしたらしい。
一同(笑)
A:この曲ライヴでは、ギターソロ中に俺とマスターのヘッドバンキングがあるよね。
M:ひゃははは(笑)ありましたねぇ〜、あくっちゃん毛長かったよね〜あの頃。
J:長かったねぇ〜。
A:あれは、曲作ってるときからスタジオで「ここは揃ってヘッドバンキングや!」言うて
一同(笑)
A:ダブルチョーキングでハタヤン合いの手入れてや〜みたいな。で、ソロの後、元の展開に戻ったときにはリフのフレーズが変わってるじゃない?あのリフは、東京フェロモンでも使ってた、俺の30歳の誕生日の時に中ちゃんからもらったリフなんすわ。
M:そうなんや。
A:中ちゃんからもらったリフ、使ってあげようかなぁみたいな。
一同(爆)
A:ウソです(笑)いや、使いたくてしょうがなかったんですわ!
一同(爆)
A:中ちゃん様様ですから。

Silver Bullet [music:Detroit Master]
A:これは、デトロイト・マスターがデトロイト兄弟に初めて提供した曲でお馴染みの。
M:あぁ、アレね(笑)
J:で、一人歩きした曲だよね。
M:そうそうそう(笑)あれ、こんなんやったけ?みたいな(笑)
A:マスターが作ったのはリフ。
M:頭のリフだけやね。
A:全編にわたるリフと、あと、いわゆるBメロ(笑)
J:あぁ、そうだね。
A:前奏は、マスターが作ったリフが4小節あったから、その1小節目を繰り返すことで前奏にしましょう、みたいなのを俺が言い出して。
一同「あぁ〜」
M:そやね。
A:ブレイクはジョンソンが決めたんだよね。
J:そうだね
A:エンディングは、カトちゃんのバンドがライヴで変拍子っていうか、一拍多いのをやってて…
J:そうそうそう(笑)
M:カトちゃんに負けるか〜言うて(笑)
A:リフを一拍多くしたパターンを俺とジョンソンで作って、リハーサル終わったんよ。んで、次のリハーサルで「こないだのアレやろかー」って練習したときに、エンディングのパターンを俺とジョンソンだけが覚えてて。マスターが「君たち、よう覚えとんなぁ!」言うて(笑)
一同(爆)
J:あんたが作った曲やん!(笑)
M:あぁ(笑)そうやったかも!(笑)
A:で、この曲はギターソロを中ちゃんが弾いてるじゃない?ダーティー・マネー・ツアーの時はちゃんとライヴで中ちゃんがソロを弾いてくれて。だけど、中ちゃんは「エンディング、よくわからない!」って言ってて。
一同(笑)
A:「いや、一拍多いだけだから」って。
M:「どうなってんの?」ってね。
一同(笑)
A:中ちゃんのソロは大分で録ったテイクだよね?ビデオに残ってるもんね。
M:いや、東京だよ。ペグでギューンってやったやつだから(笑)
A:あ、そうだっけ!そうかそうか!この曲はソロ残してたんだ。
M:そう、最後に録ったやつ。
A:ウチのバンドの場合、作曲者っていうのはファーストアイデアを出した人が作曲者になるわけで。
J:作曲とアレンジの対比が普通のバンドと違うんだよね。作曲の5割をアレンジャーがやってるみたいな。それが顕著に出た1曲だよ。
M:ちょっとしたアイデアを持ってきてね。
A:ワンフレーズのリフでここまで曲が出来ちゃうんだから、おもしろいことだよ。
J:さすが、ハードロック上がりの人が作ったリフだけあって、割とハードロック寄りだよね。
M:やかましわ!(笑)メタルチックな。脱メタせなあかんな(笑)
J:作曲者的に、他に何かないんすか?
A:これもデモ音源が無くて、スタジオでできた曲やんか。
M:今まで俺の作曲法としては、いつも鼻歌でメロディーがあって、それにコードを付けていく感じなのよ。だけど、今回は、デトロイト兄弟っぽい曲を作らねば!と思ってリフを作ったから。そういう意味では、今までになかった作曲法だから、新しいかも。
J:今回のアルバムは、1人1曲は絶対に入れよう!って言ってたんだもんね。
A:でも、すごいよ?バンドのメンバー全員がメロディーメーカーって。なかなか無いよ?
J:でも、アルバムの8割くらいはアクツさんが曲を作ってるじゃない。
A:仕方がないじゃん。
M:天才だから。
一同(爆)
A:実は秀才なんだけどね(笑)努力するタイプだから。
一同(爆)

Hunter Chance [music:Detroit Akutsu]
A:これは、アルバムの中で一番新しい曲だね。間違いなく。
M:そやったっけ?
J:そう…だね。しかも、この曲のドラムパターンの基本を築いたのは洋一(ex. オノ横丁:グリニッヂ横丁)だからね。
A:そうそうそう。
M:あぁ、そやねぇ。そういえば。
A:ジョンソンがリハーサルに遅れたとき、たまたま洋一が来てて、俺らのリハーサル現場に遊びに来て。「新曲練習したいからお前ドラム叩け!」って(笑)あんときハタヤンも居なかったから、マスターと俺と洋一3人でやって。
M:そうそう。
A:その後ジョンソンは普通に「ズンタタ」で叩いてて。でも洋一は「ズンンタ」で叩いてて。「ズンタタ」がすごく気持ち悪くてさ(笑)
J:俺はそんなこと感じなかったけどね(笑)
A:俺、この曲はすごく思い入れが強いんですわぁ。これはデモ音源が無い曲でスタジオで作った曲だよね。
M:そうそう、こんなメロディーあるからコード付けてよ、って言われたの覚えてるわ。
A:ヨーロッパのガレージインストバンドみたいな、哀愁漂うインストが作りたいなぁと思って。で、俺は嫁と結婚して初めて作った曲なんですわ。だから思い入れが強いっていうのもあるんだけど…
J:そんなん知らんわ!(笑)
一同(笑)
A:俺、この曲はね、iPodですんごい聴いてる。
一同(爆)
A:大好きでしょうがないの!
一同(爆)
J:ですって(笑)
A:この曲って、ギターソロも俺が弾いてるじゃない?ソロのメロディーとか天才じゃねぇかなぁと思うくらい好きなんすわ。
一同(笑)
A:(ソロのメロディーを口ずさむ)って。あそこを聴くとちょっと勃起してしまうくらい。
一同(爆)
A:ソロの後半のそのメロディーの部分は、音的には12弦ギターっぽい音なんだけど、エフェクターで倍音を出して、印象的にしてる。オクターバー使って。あと転調してからも。
M:印象的にね(笑)
J:印象派ですな(滑)
A:自分の中では、この曲が出来たときはそうでもなかったけど、マスターがめっちゃええベースライン付けてくれて、バンドの音として完成したときに、イイ曲だなぁって。最初ライヴでやってる頃は『メランコリースコール2』っていう仮のタイトルが付いてて。だから曲の感じは『メランコリースコール』と一緒なんだよね。じゃぁ何で『Hunter Chance』っていうタイトルになったかって言うと…。
J:最初は『アタック・チャンス』だったんだよね。
A:そうなんだよ。邦題が『荒野の用心棒』ってなってるけど、アレは嫁が印象として言っただけで。だから、博多華丸の…
J:アタックチャ〜ンス!が(笑)
A:『アタック・チャンス』でも良かったんだけど、ちょっと柳生浩に行っとこか〜みたいな。そんな安易な発想で決まってしまったという(笑)ライヴで「次の曲は・・・・ハンター・・・チャンス!!」って言いたいだけ、みたいな(笑)
M:ピポポポピポポポピポポポ(笑)
一同(笑)
J:たったそれだけだよね(笑)でも、ウチらが曲名決める時って大抵そんな感じだよ(笑)
A:アルバムの邦題に関しては、居酒屋で大爆笑しながら決めてるしね。メモしながら。
一同(爆)
M:あぁ(指を指して)あの辺でね(笑)

El Mariachi [music:Detroit Johnson]
A:ジョンソンが作った曲に『El Mriachi』ってタイトルを付けたのは俺なんだけど、まぁ、映画のタイトルそのまんまで。曲のイメージがメキシコっぽかったし。邦題の『アントニオ・バンデラスに憧れて』っていうのも、映画『デスペラード』をイメージして。この曲はデモ音源があったよね。しょ〜もないやつ(笑)あの、テレコで録ったやつでしょ?(笑)赤と緑のボタン同時に押して、周りに「シーッ!」って言って録ったやつ(笑)
一同(笑)
M:あったあった。デモあったねぇ。
J:この曲もマスターの曲と一緒で一人歩きしたんだよね。すごく。最初はすごい短い曲だった。サントラだから短い曲がたくさんあってもいいかなと思って。曲の4割くらいはアクツさんが作ってるから。
A:あ、イントロとBメロは俺だね。Aメロがああだったら、割り切ってメキシコっぽくしてしまえ!って。
M:あぁ。
J:俺は2分くらいで終わらせたかったんだけど。
A:ジョンソンが作ったのはAメロとCメロってことになるよね。
J:Cメロは、今聴いても天才だと思う。
A:全くもって死ねばいい。
M:全くもってね(笑)
一同(爆)
J:曲を作るってなったときに、ボツになった曲も含めて合計2曲あったんだけど、どっちも1週間くらいの間に記憶に残ってるメロディーを使おうと思ってたわけ。実は。で、あのAメロとCメロが残ったと。
A:Aメロの基本は、ルパン三世の次元大介のテーマのパクリやからね(笑)
J:同じようなリフのパターンにしたかっただけ!(笑)
M:(笑)
A:基本がいいからこそっていうのはあるんだけど、やっぱり中ちゃんありきの曲だよね。
M:まぁ、そやね。
J:レコーディングの時に俺が言った1のことを、中さんは10にして返してくれたからね。
A:イントロの風の音と共に奏でられているリバービーなギターは、大分でレコーディングしたときに中ちゃんが俺のギターを使って弾いてくれたギターソロを一部抜粋して。全部は使って無くて。おいしいところだけ切り取って俺がミックスの時作ったんだよね。ミックスしたのは俺だからさ(笑)
J:俺の曲だっていうのにしゃしゃり出てきてからに。
一同(笑)
A:で、もう月日が経ってるし、あそこまで切ったり貼ったりして作ったイントロだから、気づいてないかなぁ〜と思って、中ちゃんに「実はマリアッチのイントロの風と共に奏でられるリバービーなギターは、大分で録った中ちゃんのソロを抜粋したものなんだよ」って言ったら、「知ってるよ」って普通に言われたよ。
一同(笑)
J:そりゃそうだよ(笑)
A:どう考えたって、中シゲヲの音やもんね(笑)
一同(笑)
A:あとは、マスターが…
M:あ、俺も頑張ってフレットレス使って。フンガァ〜って(笑)
A:あと、バッキングのアコギも中ちゃん。バッキングに中シゲヲ使うって贅沢やで〜!(笑)
J:しかも、バッキングを中さんに録り直させたからねぇ(笑)中さんも今までいろんなレコーディングをしてきたと思うけど、俺だけだと思うよ。やり直しさせたの(笑)
A:ジョンソンはね、語弊があんだよね。中ちゃんに「中さん、もう一回!」って言うでしょ?(笑)
M:そうそうそう!
A:俺なんかは「もう一個ください!」って言うんだよ。
M:そうそう。今のもイキなんだけど、っていう意味でね。じゃないと、今のがアカンかったみたいな言い方になるやん?
A:ねぇ。「今のと違うバージョンください!」とか「今のをよりパンチ利かせたやつください」とかね。俺の場合いつもギターソロは「中シゲヲここにあり!っていうソロを弾いてください!」って言ってたけどね(笑)中ちゃんにダメ出しすんなや〜!
J:いや…やってくれると思ったから(笑)
A:天下の中シゲヲだぞ!
J:そんなんもおもしろいなとも思って…
A:でも、そんなひどい仕打ちをしつつ、ジョンソンは中シゲヲグループのドラムとして呼ばれんのやから…中ちゃんは相当なM…っていう。
一同(爆)
M:そういうことや(笑)
J:まんざらでもない、と(笑)
一同(笑)
J:でも、やっぱりこの曲は出来上がったときに、思いの外良くなったなぁと。自分の曲をよくもここまでみんなで育て上げてくれたなぁ〜って思う。
A:あと、みんなの意見として一致してたのは、この曲はA面の最後の曲だ、ってことだよね。位置づけがさ。
一同「あぁ〜」
M:そやね。
A:俺はこの曲好きだよ。「リバース」より全然好き!
一同(爆)
M:俺や、誰や、って(笑)
J:そんな曲もあったねぇ〜(笑)
A:「リバース」なんて「ギヴ・ミー・ヴァイタミン・ツアー」からライヴでやったことないね(笑)リハーサルでもやってない(笑)
J:4人になってからやってない(笑)
A:俺、この曲は大分で中ちゃんを交えてレコーディングしたときに、印象がまるで変わった!って思った曲なんだよね。もちろん良い方に変わったんだけど。中ちゃんがギターソロを弾いてくれて、バッキングもやってくれて、しかもあのアウトロのアコギのフレーズ!素晴らしく完結させてくれたやん?だから、中シゲヲ無しでこの曲は絶対にあり得ない!
M:そやねぇ〜。
A:だからこの曲は、デトロイト兄弟4人のメンバーでライヴ演奏するのは、結構酷なことなんだよね(笑)
一同(笑)
A:ハタヤンではアウトロが完結できないよ!とか(笑)
M:ピロロピロロではね。
一同(爆)
A:あ!この曲、そういえばハタヤン何もしてないわ!
一同「そうだった!」(爆)

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